PRESS RELEASE
Aug 25, 2014
企業に人気のプログラミング言語に関する調査

昨今、日本国内でも大手企業が小学生を対象としたプログラミング教室の運営を本格化し、非営利団体 でもプログラミングの重要性を説くような取り組みが増えてきており、現代の社会ではプログラミング 能力が高く評価される傾向にあります。

「はたらく」を面白くするシゴト SNS「Wantedly(ウォンテッドリー)」を運営するウォンテッドリー株 式会社(本社:東京都港区、代表取締役:仲暁子、以下 当社)では、Wantedly のデータベースを分析し企業 の間で人気な使用プログラミング言語を調べる「人気プログラミング言語分析」を実施しました。 Wantedly 登録企業の 3,690 社のうち 2009 年~2013 年の間に創業した企業の使用言語を集計したと ころ、2009 年の時点では PHP が優勢でしたが過去数年で Ruby の人気が増加し、PHP と Ruby の人 気がほぼ互角になってきたことが分かりました。

調査概要

  • 調査主体:ウォンテッドリー株式会社
  • 調査期間:2014 年 8 月
  • 調査地域:全国
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査対象:Wantedly 登録企業のうち使用プログラミング言語を掲載している企業(390 社)

調査結果

2009 年に創業した企業の間では PHP が最も人気でしたが、Ruby 使用企業数が増加した結果、ここ 2,3 年で創業している企業の使用言語は PHP と Ruby がほぼ半々であることが分かります。

PHP は CakesPHP, Ruby は Ruby on Rails といった、それぞれフレームワークの充実している言語同士が人気を争っていますが、今後の人気の推移が気になるところです。 新しくプログラミング言語を学ぼうという方は、数多くの言語の中からどれを選ぶか迷うかもしれませんが、そんなときは近年の企業の動向を見て選ぶのも一つの手でしょう。

考察

特に Web 系の企業では開発スピードを上げるために Rails を採用する結果、Ruby が人気になっている 可能性が高いと考えます。Wantedly は Web かつ最近のスタートアップが多いので、特にその傾向が顕著です。

また、PHP が人気な理由についての考察ですが、PHP は学習コストが低いので受託でも人を集めやすい 他、CakePHPやZend Framework、FuelPHPなど、フレームワークの選択肢が多いからという理由が考えられます。

Node.js、Scala、Go の様な比較的近年に利用事例が増えてきたプログラミング言語が今後広く普及していくか注目しています。

今後の動向に関してですが、スマートフォンの普及にともなって Objective-C (iOS)や Java (Android) による開発も今後一層増えていくことが予想されます。Apple が 2014 年 6 月に発表した Objective-C に変わる新プログラミング言語 Swift の注目度は高く、先進的なスタートアップを中心に Swift に取り 組むエンジニアを求人している企業もすでに出てきています。

注釈

  • JavaScript は大多数がサーバーサイドではなく、フロントエンドでの使用と想定されるため含めてい ません。
  • Java は Android での使用とサーバーサイドでの使用をまとめて集計しています。
  • 企業の Wantedly 募集ページに複数言語が記載されていた場合、全ての言語がカウントされています。